あくまで個人の感想ですが

日々のWebニュースを見て、どうでもいい個人の感想を書きつらねる

結婚。いまとむかしで違うことがひとつだけあるとすれば。

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荒川和久さんがいう
少子化などという問題は存在しません。あるのは『少母化』という問題です」
は確かに正しい。


しかし、ならばなぜ少母化の原因となる婚姻率の低下が起きたのかということだが、それは(この記事でもそう結んでいるが)よく言われる、若者世代の給与所得の低下が理由なのだろうか……?経済支援で生活に余裕ができ、若者が将来への不安を抱かなくなれば婚姻率は上昇するのだろうか。
私はそんな都合のいい事にはならないと考える。


そもそも今の20代~30代の中に
「結婚したい相手はいるし子供も欲しい。でも経済的な理由で結婚出来ない」
「結婚がしたくて婚活しているのに経済的なハードルがあって上手くいかない」
なーんて、そんな人ほんとにいるんですか?


…いまから約30年くらい前まで存在した
「男も女も30歳までには結婚するのが当たり前」
という社会的な同調圧力は強大だった。結婚はしたいとかしたくないとか、出来るとか出来ないとかって次元の話じゃなく、するものだった。結婚は、人生のレール上にドンと鎮座し、決して避けては通れないものだったのだ。

いろんな人がいろんな理由を言ってるけど、結局のところ
「結婚はしてもしなくてもどっちでもいいものになった。だから婚姻率が低下した」
それだけの話だ。

よって現在の少子化対策において最も重要なのは、結婚に対して後ろ向きの若者のケツを叩く政策ではなく、結婚したくて結婚する(した)人たちが安心して子供を産み育てられる環境を整えることなのだ。

結果的に人口は減っていく。それはもう止められない。
だから並行して人口減少社会に対応する仕組みを整えることも少子化対策と同じくらい大事なのだ。